これからの人生の話をしよう

平凡なリーマンが綴る 人生についての考察ブログ

金曜夜はナンパ戦争@雨の新宿

私はナンパが大好きだ。


見ず知らずの女性に話しかけるのは勇気が要る。しかし、それを乗り越えられれば、甘い甘い果実を得ることができるからだ。


ベッドインが目的ではない。笑顔で会話ができれば、それだけで満足だ。


先ほどまで、お互いのことを知らなかった男女が、笑いあって話すなど奇跡。何百万、何千万、何億万分の一の確率…そんな一縷の出会いを掴み取ることができる。それが、ナンパだ。


と言っても、私はそれほどナンパが得意ではないが。


そんな私が、金曜日の夜、必ず見ず知らずの女性1人に声をかけることを自分に課しているのには、3つ理由がある。


1つは、単純にナンパスキルの向上。
1つは、ナンパによるコミュニケーション能力向上。
もう1つは、セカイ体験による人間的魅力の向上である。


ナンパスキルの向上は、人生の必須要件だ。女性好きの私としては、人生にナンパは欠かせない。

 

次に、コミュニケーションスキルについて。元来、私はコミュニケーションが得意な方ではない。見ず知らずの人とすぐに話に行く弟を見て、私にはあんなことできない…などと思ったものだ。しかし、これからの世界でコミュニケーション能力が低い人間は必ず不利を被る。社会がローコンテクスト化しているからだ。私たちは、見ず知らずの人間と、話し、理解し、協力する能力が求められる。

 

そんなわけで、手っ取り早くその能力をつけるために、ナンパを行っているわけだ。

 

第三に、セカイ体験。セカイ体験とは何か分からないと思うので、ざっくりと説明したい。私たちは普段、何の刺激もない平凡な日常を生きている。全てが予定調和な社会を生きている。そんな生き方をしていると、だんだんつまらない人間になってしまうのだ。だから、そんな社会の枠を飛び出して、予定調和ではない、刺激に満ちたセカイを体験する必要がある。セカイ体験を多く積んだ人間は、セカイに対する信頼が厚い。それは自信となってその人のオーラに表れる。そして、そういう人が概して魅力的な人間なのである。


私は、魅力的な人間でありたいし、自身の人生を通り一遍のつまらない人生にしたくはない。適度な刺激は、精神にもメリハリを与えてくれる。女性を魅了する意味でも、セカイ体験を積むことはメリットしかないのだ。


そんなわけで、私はナンパをしている。ただ、大抵の男がナンパときいて怯むのと同じく、私もナンパに苦手意識を持っている。


よく見たらタイプじゃないな…と自分に言い訳したり、美貌にビビって話しかけられなかったり。一声かけるだけでも、鼓動を制御できなくなる。


話は逸れるが、あの時のドキドキ感は、バスケットボールの試合が始まる前の高揚感に似ていると思う。サイドラインに並び、コートに挨拶をする。センターサークルを中心に、相手チームと向き合って整列。そして、挨拶。ボールが放られるまでのあの刹那、アドレナリンとドパミンが一気に噴出され、得も言われぬ快感が全身を包み、鳥肌が抑えられなくなる。


だからナンパは止められない。


今日は、あまり調子が良くなかった。雨というのもあって、なかなか声をかけづらかった。傘を持たずに歩いている美女をみかけては、「お姉さん、風引いちゃうよ?」と声をかけようとした。しかし、なかなか声を書けられず、2時間くらい歩き回っていた。
1人でも声をかけないと帰ることができないので、勇気を振り絞ることにした。ターゲットは、あの大人っぽい女性にしよう。


JR新宿駅東口地上出口から丸ノ内線へ向かう交差点に、彼女はいた。


毛先にパーマをあて、服はコンサバ系。いかにも美人なオーラを出していた。一瞬怯む。信号が赤だったので、声をかけるタイミングを伺った。すると、前にいた男性がその女性に声をかけた。後ずさりながら無視されていた。それを見た私は、更に迷う。しかし、この女性に決めたからには行くしかない。


「お姉さん、傘持ってないんですか?」と声をかける。前の男性と同じく、身動ぎしながらの無視。「風邪引いちゃいますよ?よかったら入りませんか?」すると、「いや、いいです。」と控えめな返答。それでも負けずに、「いや、めっちゃ寒そうな顔してますやん!入って入って。どこまで行くの?あ、あそこまで?じゃあそこまで送りますよ」と半ば強引に押した。すると、その女性も断りきれなかったのか、私の傘に入り抵抗しなくなった。


そして、駅につづく地下道への入り口まで送ったら、「ありがとうございました。ありがとうございました。」と何回も感謝された。見ず知らずの男性にそこまで感謝するとは、とても丁寧な人だなと思った。


あと、今回の件で実感したことがある。それは、どんな女性でも”必ず一回断る”ということである。これは、防衛本能だろう。しかし、それに怖気づいていては、男として失格である。彼女らにオスとして認識してもらうためには、ひるまずに押し続ける必要がある。堂々と胸を張り、さも当然のごとく口説き続ける姿勢が大切なのだろうと感じた。


たった2時間ちょっとで、これだけの経験を得られるのだから、やはりナンパには価値がある。